第四回 tueks x シラノ x にとちん x TNKS
仕事という切り口で人物像に迫るtueks x...
この連載では、tueksが過去に仕事を依頼をした人物にインタビューを行いその素顔に迫る。
第四回は薬理凶室のシラノ先生が登場!多くの人々を魅了するア理科の数学担当を務めるシラノ。今回は12/31パワーエレクトロニクス第三号発売特別編として、ぱわみ社の新体制、寄稿に至った経緯、今後の活動の展望についてシラノ、にとちん、TNKSを交えたぱわみ社特別会議をここに収録。
2023.12.29
ヒミツやけど、めっちゃ詳しくなくても勢いで売ってもいいんやなって。それくらい自信ある方が多分いいんよな。
-----シラノ先生、にとちんさん、TNKSさん、宀さん、kentamuさん、大勢お集まりいただきどうもありがとうございます。本日はよろしくお願いします!
(シラノ)よろしくお願いします。
(宀)よろしくお願いします!
(にとちん)うかんむりさんこんばんは!
(kentamu)よろしく。
-----本日はtueksが司会進行を務めます。にとちんげんき?
(にとちん)超元気、超、超、超、超、超元気
----今回にとちんの鶴の一声でぱわみ社が復活した訳ですが、実際どういうモチベで復活させたか改めて伺ってもよろしいでしょうか。
(にとちん)モチベ的に。。。うーんまぁやりたいなぁっていう。研究していたものを出したいなと思っていたのは前言った通りやねんけど。
(TNKS)もうちょっといい感じに言ってや。
(にとちん)いい感じにか。ぱわみ社って名前がいいなぁって!うん... し、しし仕切り直そう!
(TNKS)文字起こしするんやったら録音してるんだから!
(にとちん)喋りがノリ出すまでお尻ペチペチしないと(意味不明)
-----実際2020年時点でぱわみ社が発足した当時は私も大学生でしたし、今3年経って会社員も3年目になった訳ですよ。 会社でパワエレできるかっていうと、実際に最新技術を扱うのって難しいじゃん?っていうところだよね結局。
(にとちん)会社のパワエレってパワエレじゃなくてパワエレで動くものをどう製品にするかっていう話だしね。
-----技術的オモロの追求だったり、最新技術の動向っていう、改めて自分が技術的なことを積極的に学んでいくところとしてぱわみ社復活の価値があるかなと思っています。...みたいなところがモチベで臨んだんですけれど皆さんどうですかね。結局なんのために、誰のためにって考えた時に、極論執筆者のための場所だったんじゃないかと思っていて。
(宀)それもあるかもしれないですね。
(にとちん)研究に関することを調べるときに、まずどこから調べたらいいかわからないっていう問題があると思うんですよ。自分の大事にしていた「カジュアルに読める」っていうことの一つの手助けとして、何から調べたらいいかがパッとわかるものを作りたかった。今回の記事もそれをかなり意識して参考文献を「ここ読んだら大体わかるよ」っていうのを充実させました。
(宀)有名論文とか、良著を結構選んでたよね。
(にとちん)まぁまぁ。でもいきなり英語で読むのもしんどいし、うーんてなるところもあると思うので日本語でざっくり読めるように執筆しました。
-----シラノさんはパワエレってイメージがあまりなかったので、今回急遽執筆いただきましたがいかがでしたか。
(シラノ)そうですね。薬理凶室だとパワエレに近いところを書いてはいますが、実際の専門は全然パワエレと関係なくて。どんな文章を書こうかなと思った時に、逆にパワエレ以外の人が読んでも面白いような記事になったらいいかなと思いまして。パワエレの人向けパワエレっていうのじゃなくて、他の人が読んでもわかるパワエレっていうのがあったら面白い記事になるんじゃないかなと考えまして、学際的な感じで別分野の学問を交えて書かせて頂きました。
-----他の人たちがあえて書いていない部分を書くって部分はかなり新鮮で良い記事でした、ありがとうございます。
(宀)逆張りってコト?
(一同)笑
(シラノ)そういう執筆者が増えたらいいなと思っていますね。読者としても、他の人が読んでもわかりやすいパワエレ記事が少ない気がしていまして。横断分野的なパワエレ記事が増えたらどんどん面白くなっていくのではないかなと。こういう半導体があったら嬉しい!みたいな記事があったら、材料としてこういうのがあったら、とかね。他の論文誌にない面白さが出てきていいと思います。
(にとちん)ええやんええやん!
------TNKSさんはどうでしたか?
(TNKS)あの、学会が忙しくて大変でおまけ記事しか書けなかったんですけど、皆さんの記事見させてもらってます。皆さんの式があってるか、とか、もっとこう書き直した方がいいんじゃないかな、とか。僕もパワエレ専門じゃないのでシラノ先生の仰っていた内容には共感します。
放課後デッドタイムの二人。(TNKS/にとちん)
-----今回編集という点ではかなり面白い点があったと思っていて。割と以前のぱわみ社の創刊号、第2号は編集の仕事をできなかったというか。レイアウトこそしたものの内容は皆さんで頑張ってねという感じで、形にするのが一杯一杯だったんですよね。その当時は内容を読み込んで校正して、という部分ができていなかったせいで画像が消えたり式がなくなていたりっていう。今回みんなでしっかり校正して記事の強度を高めていうこうというムーブメントができたのは本当に素晴らしかったなと思っています。この場で感謝申し上げます。ありがとうございます。
(宀)よかったね〜〜〜
(にとちん)よかったよ^〜〜〜(裏声)
(シラノ)どうもシラノです。今回結構学術的な面からも編集をされてもらって非常に嬉しかったですね。
(TNKS)僕はどっちかっていうと編集ってよりもレビュワーみたいな立ち位置だったかな。そういう感じで執筆者とは全く別でレビューしているのも一つ面白かったんじゃないかなと思います。それこそ論文誌みたいで。
-----内容の濃さや進め方についてもここまで論文っぽさが出るとは自分でも思っていなかったので、今回からぱわみ社の新たな一面が見えてきて面白く仕上がっているんじゃないかなと思います。
(にとちん)まさか自分もここまで学術的な方に寄るとは思っていなかったのでビビりました。普通にパワエレ工作の方で進むのかなと思ってたし、笹くんとかはNT東京で出していた工作関連かなと思ってたから笑 まさかの信頼性っていう
(TNKS)先に学術的な記事が上がってたから圧かけてたんじゃないかな。
-----我々の記事が彼自身の学術的興味を引き出した、と思っておきたいですね...
(にとちん)思っておきたいね。
(宀)おもいあいたい、君と君と*
*(あずきうい/おもいあい)
-----学問寄りで続けていきたいと考えていますか?
(にとちん)工作記事と半々くらいでいきたいかなぁ。
(kentamu)タマゴさんすごかったよね。発想から、回路、筐体設計から、全部工作って感じですごかった。一番複合的な記事であれ以上の工作記事はないんじゃない?
(TNKS)うん、よかったよかった。これから製作記事が増えた方がいいかもしれない。
(にとちん)TNKSテスラコイルもあるといいね!
(kentamu)創刊号からテスラコイル記事が毎回一件はあるから、ぱわみ社とテスラコイルは切っても切り離せない関係性だと思ってる。
(TNKS)じゃあ次号はちょっと頑張りますね。
(一同)やった〜〜〜!
(にとちん)あのNT高の原で出していたデカいテスラ気になる。
(TNKS)デカいだけなんだよなぁ。
(宀)中身の話とかいいんじゃない?前号とかも大体中身の概要とか書かれていたし。
(シラノ)一号二号両方拝読しましたが、きょうすけ君のデカいテスラ面白かったです。
TNKS氏は2023年3月のNT高の原にて、巨大テスラコイルを展示した。
-----きょうすけ元気かなぁ、次号もう一度呼んでみたいね。でも今回、メンバー刷新して書いたぱわみ社もすごく面白かった。新たな幕開けって感じが良かったので次号も新しい人を呼んで是非書いてもらいたいなと。新しく学生の子にも声かけてるので楽しみにしといてください。
(にとちん)俺はなんか日本語で文献が少ないパワエレ記事を充実させたいっていうのもテーマとしてあるから。やしろさんとかに書いて欲しいなと思ってて。パワエレは教科書になってない所が結構多いから、そういうパワエレのデータベースを作っていけたらいいなって言う。
(kentamu)アクセスのしやすさ的にはネットで検索できるのがいいのかな〜と思っちゃうけどどうだろね。前までは無料だったし。
-----今回大きく変わった点としてお金を最初から取るっていう部分があると思います。前号でkentamuと俺とで話した内容でいうと、まずは無料で公開してお金を払いたい人がいたら払ってもらえる状態にしておくことで、お金が入ったら価値があるんだっていう自信をつけたかった部分が大きかったと思います。3年前は執筆者たちも「技術で金を取る」っていうのがタブーだったんじゃないかと思ってて。でも時が経って周りでもコミケに出て同人誌売ったり、それこそ私みたいに商売している人が増えてきたことでお金を稼ぐのがタブーでも無くなってきてるのかなと最近。
(宀)ヒミツやけど、めっちゃ詳しくなくても勢いで売ってもいいんやなって。それくらい自信ある方が多分いいんよな。
-----そうなのかもしれない。もう自分達の技術でお金を稼ぐことがタブーじゃなくなった今、継続的にやっていくことを考えるとお金とったほうが運営できるし、それでみんながハッピーになれる情報源をて蓄積していけたらいいかなと思って今回からお金を取るようにしました。そのおかげで編集も確りやるようになって、レビューも付けて、というのはいい変化だったんじゃないかなと。
(一同)お〜
(にとちん)いや、なんかお金が欲しかっただけ。
(kentamu)素直!
(TNKS)今回シラノさんを呼ぶのに当たってもお金取るのは良かったんじゃないかな。
(にとちん)面白い人呼ぶんだったら、書いてもらった分のお礼はしたいから。
(シラノ)私はお金が欲しいってより、普段パワエレの記事を書く機会はなかったのでこういう場を与えてもらえて非常に嬉しかったです。
-----そういえば実はシラノ先生をお呼びすることになった経緯をよく知らなくて、気づいたら書いてくださったみたいな状態だったのですが、どういう経緯で書いていただいたのですか。
(シラノ)にとちんさんからDMが来てて。私の大ファンだという話だったので、じゃあ是非と。
(宀)でも俺※※嫌いなんよな
(kentamu)そういえばにとちんさん全然記事上がってこないんだけどどういうこと?
(にとちん)いや〜ちょと〜...書き始めたらあれもこれもってなっちゃって。結局編集もつえくす任せになっちゃってるしな〜ごめん。
-----にとちんは編集のはずが執筆を頑張っちゃったと。
(にとちん)俺は執筆者に声かけてつえくすを動かすっていう編集長の仕事したからなぁ〜。編集長やから人を動かすっていう仕事をしたんよ。フフフフフw
いやだからその、編集する人を車で運んだりしたから。
(一同)笑
-----車で連れてってもらって、変電所で写真とったの面白かったよね!
(にとちん)グラビア記事ってあってもいいからなぁ。雑誌って。やっぱ俺が車出さなかったら表紙もできなかった訳だし入れて欲しいな、編集のところに俺の名前。
(TNKS)編集:つえくす、 足:にとちん
(kentamu)いいねぇ!w
(宀)そういえば今回こうやって電話するのも初めてだよね。
(にとちん)本当は記事書いている時も通話しながら校正とかしたかった。
(シラノ)私も皆さんと一回も喋ったことなくて。こうやって喋った方が案とか出しやすかったかもしれない。記事を書く前何かいたらいいか迷ってしまって。皆さんがどういうった記事を書くかを把握しておきたかったですね。
(にとちん)だから俺みんなにどういう記事書きますかって事前に質問したら、みんなコメントくれなかった...何こいつら
(一同)笑
-----ぱわみ社の今後の展望を教えてください。
(にとちん)まずは2023は大晦日。冬コミC103でぱわみ社新刊、パワーエレクトロニクス第3号が堂々発売!みんなギデね。
今後は夏コミ、冬コミで定期刊行していきたいので、もうちょっと人集めて頑張りたいなと思ってます。技術書展とかもね。出していきたい。このインタビューを読んでいるそこのあなた、執筆してみよう*。
*ご連絡はpawamisha@gmail.com またはtueks, にとちんのTwitterまで。
-----最後に、ファンの皆さんに一言!
kentamu「今回私が発足したぱわみ社復活ということで陰ながら見守らせていただきました。校正作業を少し手伝ったのですが、今までよりもさらにいい記事に仕上がったと思うので今後ともよろしくおねがしいます。」
tueks「今までD級アンプの本とかも書いたりしましたが、今回はデザインに注力できて面白かったです。これからもtueksプロダクト含め、ぱわみ社もよろしくお願いします。」
宀「うかんむりや!ありがとうございました〜」
にとちん「なんか、ぁぁなんか、宀。これから新しい体制でぱわみ社を作っていきたいので、読者の皆さんも是非気軽に書いてくれたらいいな。パフパフパフ」
シラノ「どうも。今回は貴重な場をいただいて非常にありがたく思っています。皆さんも結構面白い記事を書いているなと思っていて。テスラコイルについてアリエナイ理科ノ教科書という本にいくつか記事を書かせていただいているんですけれど、今回のタマゴさんのテスラコイル、かなり革新的な感じで、悔しくもあるくらい非常に面白い記事だったと思います。自分の記事については、パワエレを専門的に勉強したことがなかったなと思いつつも強誘電体という面白い材料とパワエレの可能性について、学際的なきっかけになればいい記事だなと思って書かせていただきました。今後も機会があったら呼んでくれたら嬉しいです。」
TNKS「どうもちんかすです。いやぁ今回よかったですねみんななんか。俺もしっかり記事書きたかったなぁ!編集も結構面白くて。この界隈きてもう10年くらいやってる訳ですけれど。電子工作初心者って言ってた頃からみんな成長してるんだなっていうのを肌で感じれてよかった。昔若かった世代がどんどん成長してるのを感じて、僕もちょっと頑張らないとな〜笑 嬉しいです。今回はありがとうございました!」
-----2023年11月。webにて。
文/写真 tueks