2023.10.11

雑誌 ステレオ時代neo vol.2 でtueksが紹介されます

この度ご縁がありまして、tueks初の全国誌掲載が決まりました。長時間にわたる取材のもと、ワイヤレススピーカーex-01の誕生秘話や、これまで語られなかったtueksブランドの礎について、なんと6pフルカラーで紹介されています是非お手に取ってご覧ください

雑誌は全国の書店・アマゾンでお買い求めいただけます。

ステレオ時代neo vol.2

発売日:2023.10.12

公式サイト:https://stereojidai.com/

"ただのアクチュエーターではない!! 2ウェイ構成になる、デザインコンシャスなスピーカー tueks"

ステレオ時代Neoの取材に寄せて



tueksです。


この度は大変貴重な機会をいただきありがとうございます。雑誌で私のことを知られた方も、もともと私を知ってくださっている方も、みていただいてありがとうございます。誌面の方では、開発環境の紹介やtueksを形成する過去の作品が多数掲載されておりますので、こちらでは取材の際に語りきれなかった「ものづくりに対する思い」の部分をお話ししようと思います。


私は自分が自分らしくあるために物を作っています。作った物が私以外の人に受け入れられ、所有したいと思ってもらえた時に生きていてよかったなと思います。

オーディオ機器というのは不思議で、見てくれが良ければ所有欲が湧きますが、音楽を聴いている時に機器そのものを見たり意識したりしない物だと思っています。ですが、これはスマートフォンやPCでも同じことかと思います。


私が物を作る時、機能を果たしていない時の「在り方」を意識しています。

本当に疲れてしまった時や、精神的に参っている時は音楽でさえも耳に応えて聴けなくなってしまうことがあります。そんな時にも人に寄り添い、美しさを感じられるように意識してex-01というスピーカーを設計しました。


アクリルという透明な素材に私が惹かれる理由は、思い返すと私の生まれ育った街が関係しているかもしれません。海浜幕張は埋立地であり、計画的に建設されたマンション群や商業施設、学校、そして海があります。

ルールと意味を持って形成される回路基板に美しさを見出し、積極的に見せようとする姿勢は地元愛の表れかもしれません。

色を嫌い、全体のトーンを環境に馴染ませるデザインを好むのは、毎日のように見ていた東京湾の時間帯により変化する姿に重なる部分があります。


物を作る時、まずは怒りから始まります。なんでiPhoneからイヤフォンジャックが消えたんだ大好きな有線ヘッドホンが使えないじゃないか!という思いからBT-02が誕生し、ベッドで聴くのにちょうどいいサイズの音が良くてかっこいいスピーカーがないじゃないか!という思いでex-01が誕生しました。

怒りから始まったプロダクトだからこそ帯びる緊張感というのも、多少はあるんじゃないかと思います。

起点は怒りであれど、それをどうやって受け入れやすく、日々ストレスなく接することができる製品で在れるかを意識して細部を詰めていきます。

ここの形状はどうしたらいいか、ここの電子部品は何を選び、希望の特性を出すには配線をどうすればいいか、などコンセプトに従い納得がいくまで時間をかけて設計します。

本当に新しい物を一から作るときは親しい方々に試作データを何パターンも見せ、自分の理想と周りの受け取り方の答え合わせをしながら進めていきます。


加えて、いい物を作るためには技術が必要です。ex-02を作る際はex-01にあった怒りポイント「ACアダプタが大きい、四角形が3つあってケーブルが多い上に両手で持てず移動が困難」これらを無くすことに注力しました。

そのためには様々な技術的挑戦がありました。リフローという自動ハンダ付け技法を用いたり、リフローするための炉も温度調節のプログラムから自作しました。3つあった物を2つにするために過去やってこなかった新しい構造を取り入れた結果、基板の面積を1/4以下にすることができました。


現在設計している新製品も今までやってこなかった新しい技法を取り入れ、より良い物を皆様に発表できるように日々開発を続けています。そして今後は安定的に皆様にプロダクトが供給できるよう体制を整えている最中です。


このホームページも、製品の設計と同様にブランドに対する思いが随所に表れていると思います。頑張って製作したので、よかったら色々なページを見ていってください。


長くなりましたが、以上です。

今後ともtueksプロダクトをよろしくお願いします。



tueks


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